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環境」と「省エネ」を考慮した先進校の施設見学会
 2008.10.1〜4 文教施設総合研究

------至民中学校での説明
 2008年10月1日から4日の3日間に亘りAEE文教施設総合研究所(以下文施総研と略称)主催の先進校施設見学会が開催された。今年で12回目を数えるこの学校視察は、一昨年と同様に「環境への配慮」と「省エネ」を考える学校の視察を実施した。
ますます環境問題が世界規模での問題となってきた今、学校の建築の捉え方も、いろいろな面から評価が必要となっており、参加者は各校担当者を質問攻めするほどに説明を熱心に聞き入っていた。
 今回視察工程が、3日間という日程にもかかわらず、40有余名が全国各地から参加、初日は東京の田園調布学園〜新潟の聖籠中学校〜新潟泊、2日目は同市内の葛塚中学校〜豊栄図書館を経て富山県へ入り、滑川市の早月中学校〜同市内の西部小学校〜富山泊、3日目は黒部市立宇奈月小学校、福井県の坂井市立丸岡南中学校 福井市立至民中学校を巡り、福井で解散というコース。移動は大型バスで車中では東洋大学の長澤悟教授、安岡教授などの講演が行われた。
-------安藤忠雄設計の葛塚中学校、ダイアミックだ
 これからの学校の新設・改修にあたっては「環境」の重視と「省エネ」を抜いては考えられない。今回、視察する学校は施設そのものが環境に考慮した建物で、文部科学大臣賞や文教施設協会賞などに選ばれており、特に省エネやCo2の削減、環境教育なども新しい技術にて実現させている。
 文施総研が開発した「スクールオープンネットワークシステム」は学内LANなどの情報系システムに各種設備制御系のシステムをシームレスに統合し、さらに環境観察など、学校独自の情報システムまで統合することのできる新しいシステム。この機能をベースとして安全、省力、省エネにも対応できるため、今回の視察校では学校独自の設備状況に合わせて導入している。文施総研の常田幸正所長は「学校の各システムを情報設備にどう統合し、どんな部分で活用されているか実際に見てもらうほうが理解されやすい、全部のシステムを一元管理することによって人的労力、資源、経費の全てを低く抑えることができますから、みなさんの関心も高いですね」と言う。
 視察は2年おきに主催されているが、毎年実施して欲しいという希望も多い有意義な学校視察であった。